占星術の仕組み

占星術で用いる天体
占星術は空の天体の位置や動きを観察しますが、占星術で用いる天体は太陽系に存在する太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星及び小惑星です。
太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星の7つの天体は人間の目で見ることができます。天王星、海王星、冥王星及び小惑星など遠い天体、小さい天体は人間の目で見ることはできません。天体望遠鏡などを使ってみることはできます。
天体望遠鏡が発明されるまでは占星術は太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星の7つの天体のみを扱ってきました。

地球を中心とした考え方
占星術は地球を中心にして考えられています。実際の宇宙では地球を含め天体が太陽の周りを回っているのですが、占星術では太陽を含め天体が地球の周りを回っているようにして考えられています。

天体はどこを回っているのか
地上から空を見たとき天体はある通路を回っています。その通路は黄道(おうどう)と呼ばれるものです。黄道とは太陽が1年をかけて地球を1週するときに通る空の道です。

天体の位置を表す方法
地上から空を見たとき天体がその瞬間に空のどこに位置するかを表現する必要があります。その方法が12星座を用いた方法です。太陽の通り道である黄道を12区分して分けたそれぞれの区分に星座名を付けています。

12星座
12星座の開始位置は春分点です。春分点を牡羊座の0度とします。そこから30度距離を置くと次の星座である牡牛座の0度となります。このようにして、牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座、獅子座、乙女座、天秤座、蠍座、射手座、山羊座、水瓶座、魚座と12星座で一周します。30度×12星座=360度。
天文学的には春分点の位置は毎年異なります。西洋占星術では毎年の春分点を牡羊座の0度としています。これをトロピカル方式と呼びます。トロピカル方式の他にサイデリアル方式と呼ばれるものがあります。サイデリアル方式とは、牡羊座の0度を黄道上のある特定の位置(実際の天文学的な牡羊座)に固定する方法です。インド占星術などではサイデリアル方式を用いています。